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  • 頭皮に赤いできものができた?
  • 頭皮がかゆい(痒くなる)
  • 頭皮が痛い(ヒリヒリする)

頭皮環境が悪化することで、痛み、かゆみ、頭皮湿疹、炎症などさまざまなトラブルが起こります。

今回の記事では、頭皮にできものや炎症が起こる原因と対処法について、分かりやすく解説します。

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頭皮のできものの種類(症状の特徴)

「頭皮にできものができた」と感じた時の症状についてご紹介します。

丘疹(盛り上がり)

丘疹とは、皮膚の表面が小さく盛り上がった状態です。

一般的には、「ぶつぶつができたとか、プツプツと何かできている」などと患者様から症状を説明されることが多いです。

【丘疹の原因】

  1. リンパ球や好中球などの白血球が集まる(アレルギー源を排除するため)
  2. 血管が拡張する
  3. 身体の一部にむくみが起こる
  4. 物理的にその部位に体積が増加する

1~4の流れで、直径1cmほどのできものが出現します。

直径5㎜以下の症状を「小丘疹」と呼びます。

【丘疹がある時の対処法】

  • かきむしらない。
  • 清潔を保つ
  • 普段通りの頻度で洗髪を行う(1日に2回も3回もシャンプーをしない)
  • 髪を洗う時、すすぐときに爪を立てないようにようにする

水疱(水ぶくれ)

水疱とは、小さい物は小水疱と呼ばれています。

【水疱の原因】

  1. 死んだ皮膚が残っている
  2. 非常に薄い膜の下に組織からにじみ出た水分とたんぱく質が混ざった液体ができる
  3. 液体が溜まって膨らみが発生する

【水疱がある時の対処法】

  • かきむしって潰さないようにする
  • 清潔を保つ
  • 爪を立てて患部をかかない

頭皮ニキビ

頭皮ニキビとは、皮脂分泌が過剰になったことやニキビのもととなるアクネ菌が増殖することによる毛穴の詰まりにより起こります。

【頭皮ニキビができる人の特徴】

  • ストレスが溜まっている
  • 不規則な生活を送っている
  • 帽子を被ることが多く、蒸れやすい
  • 整髪料などの成分が合わない
  • ターンオーバーが乱れている
  • シャンプーのすすぎ残しがある

などが関係します。

繰り返すことも多いのが特徴です。

【頭皮ニキビができた時の注意点】

  • 湿疹や脂漏性皮膚炎と合併していることもあります
  • 顔と異なり、ピーリングやレーザー治療は行えない

毛嚢炎

毛包炎ともいいます。

毛包炎は、毛穴の奥の毛根を包んでいる部分に起こる炎症です。

毛包部にできた小さな傷から細菌が感染することによって起こる症状です。

【毛包炎ができる人の特徴】

  • 皮膚正面に小さな傷ができやすい
  • カミソリ負けを起こすことが多い
  • ステロイド外用薬を使っている

黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などが入り込むことで感染wが起こることもあります。

他にもマラセチアという皮膚の常在菌(真菌)が毛包内で増殖したりすることでマラセチア毛包炎を起こすこともあります。

【毛包炎の時の注意点】

  • 皮膚を清潔に保つことを心がける
  • 自分でカミソリやシェーバーを使用して脱毛をする人は、皮膚表面が傷ついてバリア機能が壊れてしまうこともありますので、処理後に保湿クリームを使用する
  • 指でつぶしたりしない
  • 膿を絞り出したりしない
  • 睡眠不足に気を付ける
  • 栄養バランスの良い食生活を心がける
  • 睡眠の質をたkめる

せつ

せつとは、炎症が毛包深部まで及んだ状態。

せつは、部労働球菌乾癬により生じる皮膚膿瘍です。

局所熱感のあるのは、有痛性ア紅色結節です。

大きくなると、頂点に膿疱(脳栓結成)を生じます。

【せつになる人の特徴】

  • 頸部、乳房、顔面、臀部などに好発する
  • 皮膚と下部構造が密着している部分にできやすい

粉瘤

頭皮粉瘤とは、脂肪の塊と言われることもありますが、少し違います。

皮膚の下に袋状の構造物ができてしまうことで、剥がれ落ちるはずの角質や皮膚が袋の中で溜まってしまったことでできた腫瘍の総称です。

【粉瘤の種類】

  • 外毛根鞘性嚢腫
  • 多発性毛包嚢腫

外毛根鞘性嚢腫は、腕や首、ワキなどにできることもあります。

【粉瘤ができる原因】

  • 毛穴の汚れや目詰まり
  • ニキビ跡に老廃物と皮脂が溜まってしまう
  • 外傷のあとに老廃物が出る場所がなくなってしまった状態
  • 放置すると、どんどん大きくなることもあります

頭皮にできものができる原因

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎とは、かぶれともいわれます。

何らかの外部的刺激により物質が皮膚に接触したことで、アレルギー反応を起こし、かゆみを伴う湿疹ができます。

ひどい時には、腫れあがったり、小水疱が出現したりします。

原因となるのは、ほとんどが身の回りにある物質です。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは、頭や画面などの皮脂の分泌が盛んな場所にできる湿疹のこと。

脂漏性湿疹とも言われています。

赤ちゃんから大人まで起こる病気です。

生後数ヶ月で皮脂が過剰分泌されることで脂漏性皮膚炎を起こすことを乳児脂漏性皮膚炎と呼ばれています。

尋常性乾癬

尋常性乾癬とは、皮膚に後半ができ、次第にその表面が銀白色の細かいかさぶたでおおわれるのが特徴です。

かさぶたが老けのようにぼろぼろと剥がれてくる皮膚の病気です。

皮脂欠乏性皮膚炎

皮膚欠乏性皮膚炎とは、皮膚が乾燥し、乾皮症と呼ばれる状態に移行した状態から、一部で湿疹ができた皮膚疾患です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを伴う湿疹。

よくなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。

子どもに発症することが多く、一般的には成長と共に症状は改善していきますが、原因が不明です。

膿痂湿疹

のうかしっしんと読みます。

黄色ブドウ球菌、化膿連鎖球菌又は、子の両方によって引き起こされる皮膚感染症。

黄色いかさぶたを伴ったびらんができるのが特徴です。

ときには、黄色い液体が詰まった小水疱ができることもあります。

頭皮のできものがある時の注意点

病院に行きたくない。

仕事が忙しいせいで、平日は時間がないから、近くの皮膚科に行くのは難しい。

自分の自宅で治す方法はないの?

まず自分でできることをご紹介します。

シャンプーの見直し方

  • 毎日使っていて刺激が強いと感じるシャンプーは使用を中止する
  • シャンプーは1日1回にする
  • 指の腹で頭皮を洗うようにする
  • すすぎ残しが無いようにシャワーヘッドなどの水の出方も確認する
  • 時間をかけてすすぎを行う

シャンプーでスカルプ系を選ぶのが良いというのは大きな間違いです。

ドラッグストア等の市販でもすすぎ方と使い方を気をつければ問題ありません。

頭皮の乾燥を防止

頭皮も乾燥します。

頭皮が乾燥することで、皮脂分泌が過剰になります。

結果的に、炎症やできものができやすくなります。

  • シャンプーのすすぎ残し
  • 紫外線
  • 外気
  • 帽子による蒸れ

など外的に刺激を与える原因はいろいろあります。

乾燥が気になる場合は、保湿スプレーなどを適宜使用しましょう。

枕カバーをこまめに変える

自分でできることの中で、特に気を遣ってほしいのが、枕カバーです。

皮脂汚れやお風呂上りの髪に付着した水分が枕についています。

結果的に、その枕を毎日使っているということは、汚れたものに頭をこすりつけているのと同じこと。

雑菌が繁殖している可能性がありますので、こまめに取り換えるようにしましょう。

生活習慣を見直す

髪に良い生活を心がけることは、規則正しい生活を心がけることと同じです。

  • 1日3食バランスの良い食事を心がける
  • 脂質や糖質の過剰摂取に注意する
  • 睡眠の質を高める
  • ストレスを溜めない
  • 頭皮の皮脂分泌が増える原因となるジャンクフード等を控える
  • ビタミンB2やビタミンB6が豊富な食べ物を選ぶようにする

など生活の中で出来ることがあります。

飲み薬や塗り薬は保険適用を選ぶ

頭の症状は、自分の目で見てもわかりません。

外見的には症状が判断できないことも多いです。

安易に市販の薬等を購入しても合わないものを使えば、悪化する可能性もあります。

さらに、ほうちすることで、薄毛や抜け毛の症状が出てくることもあります。

慎重に対処するようにしましょう。

頭皮にできものができたら皮膚科で相談

頭皮の湿疹やアトピー性皮膚炎は、保険適用の対象となります。

美容皮膚科や美容外科では、自費診療(保険適用外)となりますので、薬を処方するとしても、保険が使えません。

選ぶ時には、地元の「皮膚科」や「皮フ科」と記載がある診療所(○○医院や○○クリニック)等を選ぶようにしましょう。

水疱等の症状には、ステロイド外用薬が処方されます。

頭皮ニキビには、抗生剤の飲み薬と塗り薬の処方が多いです。

塗り薬は、軟膏よりもローションを処方されることが多く、1から2週間で治ることもあります。

毛包炎は、外用薬である抗菌剤を処方されることが多いです。

「せつ」「よう」になっている場合は、抗菌剤を内服と外用で併用で処方されることが多いです。

粉瘤の場合は、切開をして膿を出すことや赤みや痛みを伴わない場合は、外科的切除手術をすることもあります。

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