パントスチンとは?
女性のFAGAの中でも遺伝性脱毛症に対して、原因となる男性ホルモンを抑制し、薄毛を改善させる塗り薬です。
パントスチンの効能
有効成分の1つである「アルファトラジオール」が毛根に作用します。
これにより遺伝性脱毛症と加齢に伴う抜け毛の原因を抑制する効果が期待されております。
女性の場合、年齢を重ねていく過程で更年期などホルモン状態の変化を経験すると髪が抜ける等の症状があらわれているケースがあります。
50歳以上のほぼ半数がこのFAGAと認められるというデータも公開されております。
男性の抜け毛薄毛治療として早期に発売されたプロペシアとミノキシジルという組み合わせます。
対して、女性のFAGAの場合。
ミノキシジルとパントスチンという組み合わせの処方を行うクリニックもあります。
男性ホルモンの影響により、毛包内で5αリダクターゼという還元酵素の働きでテストステロンから脱毛因子となるジヒドロテストステロン(DHT)が作られる。
このDHTが毛母細胞を攻撃することで髪の成長が阻害されてしまうというのが、男性型脱毛症の特徴。
よって、パントスチンによりテストステロンからDHTへの変換を阻止することが重要なのです。
パントスチンはいつから?
使用するタイミングですが、男性における遺伝性脱毛症は若ハゲなどの表現をされて10代20歳前後から治療を希望される方も増えております。
女性の場合ですが、20代後半からゆっくりと進行することがありますので、そのタイミングでパントガールと併用しながら始めることをおすすめしているクリニックは多いです。
パントスチンのリスクやデメリット
- 副作用が多いか心配。
- 腫れたりむくんだりするのは嫌!
- 内出血とか肌の炎症、発疹などのトラブルは大丈夫なのか?
この点は、成分内にアレルギーをお持ちでなければ問題ありません。
副作用
パントスチン使用時に最も懸念されるのは、以下の副作用です。
- 頭皮のかゆみ
- フケ
- 赤み
- かぶれ
- ヒリヒリ感
- 発疹
- めまい
- 頭痛
- 血圧低下
これらの副作用は、多くの場合軽度で一時的なものです。
しかし、症状がひどい場合や改善しない場合は、使用を中止し医師に相談してください。
もちろん炎症や発疹、かゆみなどが出たという方もいらっしゃいましたが、それは一時的で収まったという方が多いです。
長期使用によるリスク
パントスチンは長期使用することで、以下のリスクが懸念されます。
- 頭皮の乾燥
- 毛髪のダメージ
長期使用によるリスクは、まだ十分に解明されていません。
定期的に医師に相談しながら、慎重に使用することが大切です。
パントスチンはいつまで?
まず効果を実感するまで期間的目安は、3ヶ月から6ヶ月とされていますのでその期間は継続をすることをおすすめします。
費用負担
パントスチンは、医療機関で処方を受ける必要があるため、費用負担がかかります。
また、長期使用が必要となります。
そのため、経済的な負担も考慮する必要があります。
効果なし
3ヶ月~6ヶ月使用しても効果がない、抜け毛が止まらないという時には使用を継続するのか考えましょう。
ただやみくもに薬を使っていても、効果がなければ、ムダ金になってしまう可能性があります。
パントスチンの使用方法
パントスチンは、基本1日2回朝、晩の使用で1セットになります。
専用のキャップが付属されております。
指定量まで入れたのち、そのまま頭皮に直接塗布をするのが正しい使い方になります。
途中で容器を強く押してしまうとさらに薬液が流れこんできますので手で支える程度で使用することがポイントです。
よくある相談内容
質問:パントスチンの効能はいつまで続くのか?
答え:治療効果を実感するまでには、最低でも3ヶ月程度の継続が必要になりますが、その後も効果を維持させたい場合は、6ヶ月から12ヶ月程度の継続することを勧められることが多いです。
質問:継続することでリスクはありませんか?
答え:効果が実感できた人が長期に使用することでこれまでになかった副作用などで悩まされることは報告としても出てでいないというデータもありますのでご安心ください。
質問:自分はどの薬を使うべきタイプなのかわからない
答え:びまん性脱毛症でも遺伝性脱毛症でもどちらの場合でも適用することが可能なので安心して使用できるのが良いところです。
質問:早期にたくさんの治療をすればその分改善しますか?
答え:パントスチンによりDHTから毛根を守る。そのうえで、発毛や育毛にはパントガールなどの内服やミノキシジル、成長因子を配合したヘアメソセラピーなどを組み合わせることでより効果が高まるとされています。こうした治療を希望しているなら、専門のクリニックに足を運ぶことをおすすめいたします。