自分の髪はいつからこんなに抜けるようになったのだろう?髪のトラブルに悩む女性は増えています。髪が細くなってきたとかハリやコシがないことで髪質の変化を感じたりする人は特に多い。洗髪時の排水溝にたまる抜け毛の量に驚く人も少なくありません。
医療現場で10年以上患者さまの治療のサポートをさせていただきました経験から情報をご案内しております。
30代女性抜け毛の原因とポイント
女性の抜け毛の原因は人それぞれ異なります。ダイエット、暴飲暴食、ストレス、分娩後、加齢に伴う更年期からのホルモンバランスの変化などその人のライフスタイルを含めた観察が非常に重要。思春期だからこれしかないとか更年期だから絶対加齢のせいという感覚ではなく、シャンプーやポニーテール等の髪型を含めて観察するべきポイントはいくつもあります。
10代からの蓄積や変化
実際に30代になって抜け毛が一気に増えたという方の口コミをご紹介していきます。
私の髪は学生時代誰からも太いとかしっかりしていると言われてきました。眠りもそこまで不眠や眠れない等の悩みはありませんでした。しかし、20代で社会人になってから急に生活が一変。実際に深夜に夜食を食べるのが当たり前の生活になっていたような気がします。
偏食が原因?疲れ?ほかにも違う原因がある?自分の中でどんどん年をとるにつれて不安要素が多くなってしまったのです。
思春期から妊娠、出産を経験していない女性でもやはり日常的な生活の中で与える影響のある対象は多いです。特に20代後半から女性ホルモンは徐々に減少していくのが特徴。
結婚などによる生活の変化等を前にして自分の過去と違うと思った時には原因を探るよりも専門の医師に相談することをおすすめします。
一人暮らしの影響力
30代女性の口コミの続きをご覧ください
最近一人暮らしをするようになったことで実家暮らしの頃とは違って家事や掃除、洗濯、炊事などをすべてこなす必要がある生活になりました。
当然、睡眠時間を削ることにもつながりましたし、ライフスタイルは大きく変わっていたとその時にちょっと考えたことがあります。でも今の生活になって体調が悪くなったとかそういうことがなかったのでなぜ髪だけ急にこんなことになったのかが全く分かりませんでした。
この点では、食生活、睡眠時間、栄養バランス等の総合的な観察ポイントがいくつか存在します。中でも、自分で毎日の生活の中で髪をどのようにケアしているのかによって、抜け毛なのか切れ毛なのかを勘違いされている方も非常に多いです。
血行促進やシャンプー、育毛剤等の言葉に翻弄されてしまって結果的にすべてに手を付けて経済的に考えるとかなりの無駄な出費をしている人もたくさんいます。
シリコンや100%天然由来、石油系海面活性剤などが指摘されているのはそもそもそこまで大きな問題ではありません。結果として、毎日こういう商品を利用している人でも髪が元気でツヤもボリュームも安定している人もいるのです。
オールインワンシャンプーなどを安易に選択することや湯シャンと言われるただすすぎだけという対応も正直、水圧がかなり低くなった今の一般家庭用のシャわーでは正直大きな効果を期待するのは難しいと思います。
女性の抜け毛症状
1日100本程度は抜けるのは正常な範囲。しかし、脱毛症と診断される方は排水溝の毛だけでなく、枕、ソファ、リビング、脱衣所の床、ベッド周り、タオル等にも抜け毛を確認できる人が多いです。
びまん性脱毛症
加齢に伴う頭部全体が薄くなっていく症状が特徴的。女性男性型脱毛症(FAGA)と呼ばれる。この原因はホルモンバランスによる影響。進行してくると頭皮が透けて見えるようになったという悩みを抱える方は非常に多くなる症状です。
栄養不足による脱毛症
鉄分や亜鉛、ビタミンB1等の髪に必要な成分が不十分となると徐々に髪にも十分な栄養が行き届かない状態になります。すると、成長期の髪が育たないまま抜けてしまうということがあります。
分娩後脱毛症
妊娠中から出産後にかけて数ヶ月から1年程度で落ち着く方が多いのですが、その後もずっと抜ける本数が減らないという状態になっている方が治療の相談をされることは多いです。
牽引性脱毛症
頭皮の血行が悪くなる要因の1つに髪型があります。しかし、これはその人の好みや似あう髪型としてずっと自分のヘアスタイルとしてきたという方もいらっしゃいます。
もしその髪型を維持したいと思われた際にはどうすればいいのか?専門の医療機関で牽引性なのかどうかを含めて診断をしてもらうことが重要です。
遺伝性脱毛症
男性ホルモンの増加における影響が懸念される方の多くにテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に代わる5α還元酵素(リダクターゼ)の阻止をすることで解消させる必要があるパターンです。
女性の抜け毛は年齢問わずまずは専門医へ
女性の抜け毛薄毛治療の流れでもご案内していますが、まずは自分の原因を正しく知ることが最優先です。
育毛剤、シャンプー、内服薬(飲み薬)、外用薬(塗り薬)などを自分で好みで判断するのではなく、どの対処をしておく必要があるのかを判断してもらうのです。
30代で抜け毛や髪が薄くなってきたという変化には必ず何か原因があります。その原因が40代になってさらに更年期などの影響を受けて複雑になる前にまずはしっかり半年から1年程度を見ながら、自分の体を調整することが大切になってきます。